未公表の姉歯物件を公開 国交省、川崎のマンション

 耐震強度偽装事件で国土交通省は21日、元一級建築士姉歯秀次被告(49)による偽装物件で未公表だったマンションを「スターロワイヤル二子多摩川」(川崎市高津区、52戸)と「プレール鷺沼ヴェルエスタ」(同市宮前区、24戸)と明らかにした。これで耐震強度が不足する物件はすべて公表された。

 「二子多摩川」はヤオキ商事が販売。耐震強度は1・0以下で不足しているが、数値は現在も川崎市が精査中。

 「鷺沼」はエム・シー・コーポレーションが販売。耐震強度0・69で、住民らが改修の手続きを進めている。

 国交省は「転売された場合、偽装物件と知らずに買う人が出る可能性もあり、公表に踏み切った」としている。建築確認をした川崎市は、住民の要請などを理由に公表してこなかった。

(共同)
(2006年09月21日 23時30分)
http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2006092101000759.html