姉歯物件を販売会社が買い取り

 耐震強度偽装事件で、元一級建築士姉歯秀次被告(49)=建築基準法違反罪などで起訴=が構造設計した東京都大田区の分譲マンションについて、販売した不動産会社が住民から買い取り、建て替えを決めたことが31日、分かった。一連の偽装物件で分譲マンションを販売会社が買い取るのは初めて。

 買い取りが決まったのは、耐震強度が基準の59%程度とされた「エクセルダイア南蒲田」。販売した東邦ハウジング(東京・大田)が全32世帯の住民に対して、販売価格の90%以上の金額で買い取った。7月中に全世帯が退去、8月下旬から解体工事を始めたという。 (16:00)
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