建築士が確認証明書を偽造 長崎市が工事の停止命令

2010.9.8 23:26
 長崎市は8日、市内の老人福祉施設と賃貸マンションの建設工事に絡み、両方を設計した長崎県内の男性1級建築士が必要な建築確認申請をせずに、民間の指定確認検査機関の「確認済証」を偽造していたと発表した。建築士は「多忙で手が回らなかった」と認めており、市は建築基準法違反容疑での告発を含め県と協議する方針。

 長崎市は、同日付で老人福祉施設などの建築主と施工業者に工事の停止を命令。それぞれの建物の施工業者はこの建築士から偽の確認済証のコピーを渡されており、いずれも本物だと思っていたという。

 同建築士が設計し、偽の確認済証によって既に完成した建物の有無について、市は「確認は必要だが建築士本人はないと言っている。手続き上(見落としも)もありえない」としている。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100908/crm1009082327038-n1.htm