伊勢崎市 中学校で耐震資材不足の建築不備

2009年12月11日

 伊勢崎市教育施設課は10日、同市境下渕名の市立境北中学校の体育館で、横揺れを防ぐ建築資材が構造図通りに施工されていなかったと発表した。安全性を確保するため、同日から25日まで資材を入れる工事をする。


 発表によると、不足していた資材は、壁の中で柱と柱の間にX字形にあてがわれる「ブレース」と呼ばれる鉄棒12本。市が校舎などに実施している耐震診断の過程で、構造図通りに埋め込まれていないことに気付いたという。


 体育館は1977年3月の完成時から問題なく使われており、工事中も授業などでの使用は続ける。


 同課によると、校舎完成から年月がたち、改装工事もしていることから、どの段階から資材が不足しているのかは特定できず、工事費用約120万円は全額市が負担する。担当者は「建築が終わったときに県も確認検査をしたはずだが、その時点では正しく施工されていた可能性もある」と話している。
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