住宅着工:昨年、7000戸割れ 前年比減、45年ぶり低水準 /岩手

 昨年の新設住宅着工数が前年比6・6%減の6980戸で、45年ぶりに7000戸を割る低水準に落ち込んだことが県の調べで分かった。前年より約2割弱減った07年をさらに下回った。長期的に減少傾向にあるが、不況も一因になっているとみられる。

 県建築住宅課によると、月ごとの着工戸数は昨年7月から10月までは前年同月を上回っていたが、11月は同31・1%、12月は3・7%、それぞれ減少した。

 年間の着工戸数は1963年に6675戸を記録した。67年から01年までは1万戸を超える水準で推移。ただ、96年の1万6101戸を境に減少傾向となり、07年は建築基準法改正による影響で、約1800戸減少した。

 分野別では、社宅の減少が大きく、同41・4%減の17戸となった。持ち家は3553戸(前年比1・5%減)、貸家が2780戸(同13・0%減)、分譲住宅630戸(同2・0%減)といずれも減少した。【安田光高】
http://mainichi.jp/area/iwate/news/20090302ddlk03020019000c.html