新井組:負債450億、民事再生手続き

 建設業中堅の新井組東証大証1部)は8日、民事再生手続きの開始を東京地裁に申し立て、即日、受理されたと発表した。負債総額は、同社子会社で同時に民事再生手続きを受理されたマンション改修業の建創と合わせて449億7100万円。景気後退や改正建築基準法の施行に伴うマンション不況のあおりを受けて経営が悪化し、資金繰りが行き詰まった。

 新井組は1944年創業で、兵庫県下では売上高トップの建設業者。バブル崩壊後の建設不況で経営不振に陥り、02年に金融機関から約650億円の債務免除を受けて再建を図っていた。

 東京・大阪の両証券取引所は、同社株を11月9日付で上場廃止とすることを決めた。【太田圭介】

毎日新聞 2008年10月9日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/biz/news/20081009ddm008020041000c.html