福岡市の構造計算書偽装問題 調査は一向に進まず

[企業耳より情報]
2008年04月25日 17:48 更新

 2005年11月に起きた、姉歯秀次被告による構造計算書偽装問題。その余波を受け「第2の姉歯」として槍玉にあげられた仲盛昭二氏が経営していたサムシング(株)の、物件の調査が現在も行なわれている。

 約1年半前より、国土交通省九州地方整備局において、構造計算書偽装に関する連絡協議会が毎月定例で行なわれている。4月22日の議事録を見てみると、3月27日の協議会から現在までの結果は、
  ・「偽装・誤りなどの検討中」の物件が11→10(1減)
  ・「調査中」の物件が221→219(2減)
  ・「特定行政庁が設計図書の整合性および耐震性の判定について再計算者と協議中」の物件が56→55(1減)
 となっており、遅々として進んでいない。
→九州地方構造計算書偽装問題対策連絡協議会(第16回)議事概要について(PDF)

 また福岡市は、当該問題の担当課長の人事異動も行なっており、本当に問題解決を行なう意識があるのか、疑問に感じる。

 あと2ヵ月あまりで改正建築基準法から1年経つ。この問題を含め、行政の施策が建築業界に与えた影響に関する問題は、これから弊社でも掘り下げていきたい。
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