道路財源で宿舎建設・国交省、07年度25億円

 国土交通省の峰久幸義事務次官は24日の記者会見で、揮発油税など道路特定財源のうち、約25億円を2007年度に職員宿舎の建設費に充てたことを明らかにした。そのうえで「法律に基づいた適正な支出だ」と説明。民主党から道路財源の一部が宿舎建設など不透明な用途に充てられているとの批判が出ていることに応じた。

 国交省によると、職員の福利厚生費として、道路財源の一部を健康診断費やスポーツ用品の購入などに充てているケースもある。いずれも国家公務員宿舎法や国家公務員法で認められている使い道だという。

 ただ以前には、社会保険庁が、年金保険料の一部を、職員用のマッサージ器購入などにも使って「無駄づかい」と批判を浴びた。民主党菅直人代表代行は同日の記者会見で「特定財源は自分たちのものだとの姿勢だ」と批判。国会で追及していく姿勢を強調した。(07:00)
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