設計変更の建築確認、手続き省略容認・国交省、事前に安全性検証

 国土交通省は23日までに、工事途中で計画変更が見込まれる建物について、構造設計段階で事前に検証して変更案の安全性に問題がない場合、変更手続きの省略を認める方針を決めた。改正建築基準法の影響で建物の建築確認申請・審査が遅れている現状を改善する狙いがあるとみられる。

 耐震強度偽装事件を受けて昨年6月に施行された改正建築基準法では、安全性に問題がない設計変更でも検査機関が確認申請をやり直させる例が頻発。建築確認件数は昨年6月の改正建築基準法施行後、二ケタ台の下落率を記録するなど、大幅に落ち込んだ。(07:00)
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