首相 改正建築基準法の影響を反省

2007.12.19 12:02
 福田康夫首相は19日午前の臨時閣議で、建築基準法の改正が住宅着工戸数の激減に影響し、平成19年度の国内総生産(GDP)が下方修正されたことについて「こういう結果が出ることを十分予知していなかった。よく反省をしなければいけない」と述べ、冬柴鉄三国土交通相に対応策を指示した。政府の対応に不十分な点があったことを認めたものだ。ただ、法改正が耐震偽装事件がきっかけだったことを念頭に「国民の安全という観点からは、(法改正は)ある意味ではやむを得ざる部分もあった」とも述べた。

 首相発言を受け、冬柴国交相は「すでに手は打ってあるが、今後さらに対策を講じていきたい」と述べた。

 一方、町村信孝官房長官は同日午前の記者会見で、「(経済成長と国民の安全は)二者択一ということではない。法律を施行する段階で準備が不十分であったり、趣旨が徹底していなかったのは、行政的に十分な対応を講じられていなかったということだ」と述べた。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/071219/plc0712191202007-n1.htm