建築士、材料ランク書き換え・最低「D」を「A」、横浜耐震偽装

 建築事務所「藤建事務所」(埼玉県八潮市)の遠藤孝・一級建築士横浜市西区に建設予定だったマンションの構造計算書を偽造した問題で、同建築士がマンションの壁や柱として使う予定にしていたのは、耐震性が最低ランクの「D」に該当する材料だったにもかかわらず、計算書には最高位の「A」と書き換えていたことが16日、国土交通省の調べで分かった。

 横浜市などの調査に対し、遠藤建築士は「ほかにも数件偽装した」と説明しており、各自治体は同建築士が手がけた60件を超える物件の再計算を急いでいる。

 同省によると、構造計算書では、建築部材の強度を耐震性が最も高い「A」から最低の「D」の4段階で定めている。(14:16)
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