中川院議員の建物が建築確認受けず 京都府が調査を検討

2007年06月21日

 自民党中川泰宏衆院議員(55)=京都4区=の京都府南丹市八木町にある自宅敷地内の鉄筋コンクリート3階建ての建物が、建築基準法で着工前に義務づけられた建築確認を受けていないことがわかった。敷地内には複数の建物があることから、京都府は現地調査することを検討している。中川氏をめぐっては住宅1棟が88年から05年まで未登記で、昨年まで固定資産税が払われていなかったことがすでに明らかになっている。

 府建築指導課によると、中川氏側は鉄筋コンクリート3階建ての建物1棟(延べ399平方メートル)の建築確認を88年6月に申請。しかし府は、建築基準法に適合していない部分があったとして補正を求めた。この後、申請はなかったという。

 建築基準法は、新築の際や大規模な増築などをする際、工事着手前に建築確認を申請して確認を受けることを定めている。しかしこの建物については建築確認を受けないまま着工されたことを府が確認したため、工事を中止させたとしている。

 中川氏は「88年当時に申請を出した記憶はある。今事務所で調べている最中だ」と話した。
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200706210088.html