福島のマンションで強度不足…基準の65%、補強工事へ

 福島市は12日、同市曽根田町の賃貸マンション「リエス曽根田」の耐震強度が不足し、基準の65%しかなかったと発表した。

 構造計算を行った1級建築士(故人)の単純ミスとみられ、福島県は、この建築士が手掛けた70〜90件の物件についても調査する。マンションには42世帯が入居しているが、退去の必要はないといい、施工したゼネコン「ハザマ」が補強工事を行う。

 県などによると、マンションは鉄筋コンクリート造7階建て約2500平方メートル。福島市岡部の建築設計事務所「鈴木設計」の1級建築士が構造計算を担当した。県などが出資する指定確認検査機関「財団法人ふくしま建築住宅センター」が建築確認を行い、ハザマの東北支店の施工で2005年2月に完成した。

 強度が不足しているのは駐車場になっている1階部分。県が構造計算書を確認したところ、建物の形状によって決まる係数の値が誤って入力されていた。

(2007年6月12日21時23分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070612ic25.htm