<耐震偽装>名古屋のアパマンションでも強度不足

4月26日14時27分配信 毎日新聞
 「田村水落設計」(富山市)による耐震強度偽装問題で、国土交通省名古屋市は26日、「アパグループ」の同市内の分譲マンションの設計に偽装があり、強度が不足していたと発表した。最弱部分の耐震強度は基準の60%。建て替えの必要はなく、アパグループは補修で対応する方針。
 国交省などによると、問題のマンションは同設計が関与した名古屋市中区の「アップルパレス丸の内」(15階建て、102戸)。同市の検証で建物のねじれやすさを検証する計算に問題点が見つかったほか、マンションの自重の評価が甘いなど設計にずさんな点があった。同市は意図的な改ざんと判断したが、構造設計を担当した水落光男・元1級建築士(免許取り消し)は偽装を否定しているという。
 同マンションは民間確認検査機関「日本ERI」が建築確認を行って06年3月完成し、83戸が売却された。同設計が関与した入居済みのマンションでの強度不足判明は、新潟県三条市のマンションに続き2例目。【長谷川豊】
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