アパ物件2件で強度不足 マンションと東京のホテル

 「田村水落設計」(富山市)による耐震強度偽装問題で、埼玉県は29日、アパグループが同県鶴ケ島市に建設中のマンション「アップルガーデン若葉駅前」の耐震強度建築基準法に定められた基準の50−92%と、不足していたことを明らかにした。埼玉県は「偽装があったと言わざるを得ない」としている。

 東京都も「アパホテル日本橋駅前」の一部で強度不足が見つかったと発表。床の荷重を支える間柱が必要な強度の70%で、床が抜ける恐れがあるが倒壊などの危険はない。同ホテルは営業休止中で補強工事するという。ホテルは偽装ではなく、設計ミスとみられる。

 2つの建物は、いずれも水落光男元建築士が構造計算。埼玉県のマンションは昨年3月、指定確認検査機関「イーホームズ」(廃業)が構造計算書に疑問があると指摘し、工事が中断していた。

(共同)
(2007年03月29日 17時15分)
http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2007032901000397.html