名古屋地下鉄談合、刑事告発へ最終調整・公取委

 名古屋市営地下鉄延伸工事を巡る談合疑惑で、大林組名古屋支店元顧問、柴田政宏被告(70)=刑法の談合罪で起訴=と複数の大手ゼネコン幹部が入札前の2005年12月、同支店内で面会していたことが19日、関係者の話で分かった。柴田被告らは「本命業者」などを了承しており、この場で、入札前の受注調整の合意が成立した疑いが強いという。

 公正取引委員会と名古屋地検特捜部は、独占禁止法違反(不当な取引制限)容疑での刑事告発に向け、来週にも最終調整に入るもようだ。(07:00)
経済、株価、ビジネス、政治のニュース:日経電子版