木造3階23棟強度不足か 設計ミス、建築確認素通り

2007年01月19日20時53分

 戸建て住宅とマンションの分譲会社、アーネストワン(東京都)は19日、97年以降に販売した首都圏の木造3階建て分譲住宅23棟で、構造計算書の誤りが見つかるなどし、耐震強度建築基準法で定められた基準を下回っている疑いが強いと発表した。「現時点で建て替えの必要な強度不足はない」とし、強度不足が確定すれば同社負担で補修する。

 23棟の所在地は東京、神奈川、埼玉の3都県。外部委託の複数の1級建築士が設計ミスをしていたという。木造3階建て住宅は、建築確認の際に耐震性を審査しなければならないが、自治体や民間検査会社も審査で誤りを見過ごしていた。

 同社の分譲住宅は、昨年9月にも木造2階建て住宅289棟で耐震強度不足が判明。強度不足はその後6棟増え、これまで267棟の補修を終えた。3階建て427棟についても調べたところ、強度不足の疑いがわかった。
http://www.asahi.com/life/update/0119/009.html