耐震強度不足、新たに3件 姉歯物件など

2006年12月07日08時01分

 姉歯秀次・元建築士による耐震強度の偽装で、国土交通省は6日、大規模地震でも倒壊しない2次設計の基準を満たした耐震強度が1.0以上の偽装物件の中で、震度5強程度の中規模地震で無傷という1次設計の基準に反する分譲マンションが東京都内に2物件あったことを明らかにした。

 設計会社のサムシング(02年廃業)が構造設計した福岡市の分譲マンション1物件も、2次設計は基準以上だが、1次設計の基準を満たさないことが判明したという。

 都内の2物件は、東京都練馬区の鉄筋コンクリート造り5階建てと足立区の同7階建て。いずれも震度6強〜7程度の大規模地震でも倒壊しないものの、中規模地震で15%程度の柱や梁(はり)にゆがみなどの損傷の恐れがある。練馬区の物件は建築主が補強費用を負担し、ヒューザーの前身が建築主の足立区の物件は区と施工業者、所有者で負担し合うという。
http://www.asahi.com/life/update/1207/002.html