江戸川区係長を収賄容疑で逮捕 発注工事の情報漏洩

2006年10月17日21時24分
 東京都江戸川区発注の塗装工事の情報を業者に教えた見返りに現金約400万円を受け取ったとして、警視庁は17日、同区建築指導課監察係長横内利光容疑者(56)=千葉県市原市瀬又=を収賄容疑で逮捕した。同区では、地元塗装業者の談合組織に対して工事情報が継続して漏洩(ろうえい)していた疑いがあり、同庁で調べを進める。

 捜査2課の調べでは、横内容疑者は施設課施設第2係長だった02年初めごろ、次年度に区が発注する区立学校校舎外壁塗装工事約10件に関する案件名や発注時期などを区内の塗装会社社長(66)に教え、見返りに同年11月中旬、現金約400万円を受け取った疑い。同容疑者は容疑を認めている。社長は贈賄罪の公訴時効(3年)が成立している。

 横内容疑者は公共施設の建築、維持管理を担当。社長は区内の業者約20社でつくる「江戸川区塗装研究会」の会長だった。2課は、会が談合組織だったとみている。
http://www.asahi.com/national/update/1017/TKY200610170459.html