"耐震偽装事件"でイーホームズ藤田社長に有罪判決

 耐震強度偽装事件で、初めての判決です。確認検査機関「イーホームズ」の架空増資事件で、社長だった藤田東吾被告に有罪判決が言い渡されました。

 藤田被告は、建築確認検査機関として国の指定を受けるため、会社の資本金を5000万円に増やしたように見せかけて、嘘の登記をした罪に問われています。判決で、東京地裁は「犯行は身勝手で、人命の安全に直結する重要な制度の趣旨を損なったことは許されない」と指摘し、懲役1年6カ月、執行猶予3年を言い渡しました。一方で、今回の事件と、姉歯秀次被告による耐震強度偽装事件との間に、因果関係はないとしました。
 藤田東吾被告:「耐震偽装と見せ金について、因果関係がないと裁判官が言ってくれました。僕はそれで十分です」
 判決後の会見で、藤田被告は「別のマンショングループでも偽装が行われている」と指摘し、「自分が逮捕されたのは、それを隠ぺいするためだった」と述べました。

[18日13時18分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann/20061018/20061018-00000019-ann-soci.html