偽装物件を「問題なし」 札幌、性能評価で見逃し

 浅沼良一・2級建築士(47)が関与した札幌の耐震強度偽装問題で、構造計算書の偽造が確認された同市内のマンション16棟のうち6棟に対し、耐震性に問題はないなどとする「住宅性能表示制度」の評価書が交付されていたことが12日、国土交通省の調べで分かった。
 住宅性能評価は、住宅品質確保促進法に基づき第三者機関が客観的に審査する。建築基準法による建築確認段階だけでなく、性能評価でも偽装を見抜けなかったケースは、元1級建築士姉歯秀次容疑者(48)=建築士法違反容疑で逮捕=が関与した横浜市内のマンション1棟でもあった。国交省は「問題点を把握し評価方法などの改善を検討したい」としている。
共同通信) - 5月12日17時52分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060512-00000149-kyodo-soci