耐震強度不足、新たに3件・国交省サンプル調査

 耐震強度偽装問題で、国土交通省は12日、国指定の民間確認検査機関が建築確認を行ったマンションなど103件のサンプル調査で、新たに3件の強度不足が見つかり、計15件になったと発表した。国交省は精査したうえで、関与した設計事務所や確認検査機関などの処分を検討する。

 国交省によると、強度不足が判明したのは関東、近畿、中国地方の物件。構造計算の際にデータの入力ミスなどがあり、強度は最も低いもので基準の6割程度だったという。強度不足を見抜けず建築確認を行っていたのは13の確認検査機関で、このうち2機関は抽出された2件のいずれもが強度不足だった。

 一連の偽装問題を受け、国交省は確認検査機関への立ち入り検査を実施。鉄筋の本数が特に少ない物件などを各機関で2件程度選び、再点検していた。 (22:19)
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