強度不足の疑い15件に…「非姉歯」抽出調査

 耐震強度偽装事件を受け、民間の指定確認検査機関が過去に構造審査をした建物を対象に、国土交通省が行っている抽出調査で12日、新たに3件について強度不足の疑いがあることがわかった。

 これで問題物件は調査対象の103件中15件に達した。

 衆院国土交通委員会で北側国土交通相が明らかにした。国交省によると、耐震強度は暫定値で60〜90%台。今後、建物を所管する自治体で再検討し、強度不足が確定すれば建築主に対し改修工事などを求める。

 元1級建築士姉歯秀次容疑者(48)以外が手がけた建物の抽出調査で、多数の疑問物件が出ていることに、北側国交相は「我が国の制度自体に問題があったと認識しており、抜本的な見直しを進めたい」と答えた。

(2006年5月12日13時10分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060512i306.htm