新たに3棟で強度不足/札幌の基準未満9棟に

 札幌の耐震強度偽装問題で、耐震データ改ざんを認めた浅沼良一・2級建築士がかかわった分譲マンション3棟で新たに強度不足が確認されたことが10日、札幌市の調査で分かった。強度は基準の75−86%で、震度6程度の地震で崩壊する恐れはないが、補強工事などが必要になる。浅沼建築士がかかわった強度不足マンションは計9棟となった。

 調査結果は12日の市議会建設委員会で報告する。

 札幌市は浅沼建築士が改ざんを認めた33棟について検証中で、今回新たに結果が出た6棟を加え、17棟の検証が終わった。うち16棟で偽装を確認、9棟が強度不足だった。残りの16棟の検証結果は今月中にまとめる方針。
四国新聞社