札幌市が業者に是正指導・耐震強度不足マンションで

 札幌の耐震強度偽装問題で、北海道電力グループの北電興業(同市)が建設した賃貸マンション2棟の強度が基準値の68%と73%だったことを受け、札幌市は24日、2棟の強度を建築基準法に適合させるよう同社に文書で指導した。

 同社は入居者に対し「補強工事のため一時退去もあり得る」と既に説明している。

 2棟は15戸が入居している「エナコート大通22」と、入居を中止した「エナコート山鼻」。いずれも浅沼良一2級建築士が構造計算し、指定確認検査機関の日本ERIが建築確認した。

 北電興業は「補強工事することになると思う。別の計算方法で再計算するかは市と話し合って決める」としている。〔共同〕 (22:00)
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