姉歯氏の釈明公開「鉄筋入り過ぎる」

 耐震強度偽装事件で、構造計算書が偽造されたマンションの建築主だった不動産会社「サン中央ホーム」(千葉県船橋市)は23日、偽造発覚後の昨年11月、姉歯秀次建築士(48)が同社幹部らに対し「まともに構造計算をやると鉄筋がべらぼうに入り過ぎる」などと釈明した様子の録音を公開した。

 同社幹部らは船橋市内の事務所で姉歯建築士と面会。録音は約30分間で、事実関係の説明を求める幹部らに姉歯建築士は「地震力を低減した。まともに計算をやると鉄筋がべらぼうに入り過ぎ設計不能な状態になる。自分の判断で多少落とした」と述べている。

 偽造発覚の経緯については「付き合いのあったヒューザーというデベロッパーの物件について建築確認が下りた後、(指定確認検査機関イーホームズの)内部監査が入った」と説明。さらに、建築確認をめぐり「イーホームズと今、もめている」などと明かした。

 会合には姉歯建築士から名義を借りていた建築デザイナー(46)も同席していた。

 関係者によると、姉歯建築士の構造計算書偽造は昨年10月25日に発覚。「サン中央ホーム」は11月8日に事実を知らされたという。

[2006年4月23日20時39分]
http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20060423-22858.html