サムシング物件90棟、強度再検証要請へ〜福岡市が建築主に

 福岡県太宰府市の設計会社「サムシング」(業務休止中)が福岡市内のマンション3棟の構造計算書を偽造したとされる問題に絡み、市は18日、同社が関与したマンションなど約90棟について、5月末までに耐震強度を再検証するよう建築主に要請することを明らかにした。

 市建築局によると、現在、市が把握している民間の同社物件は305棟。うち7階建て以上の高層マンションや管理組合が調査を希望している約90棟について、建築主負担での再検証を求める。結果を受けて、同社物件が安全かどうかを分析する。

 市が偽造の可能性を指摘した3棟のうち、耐震強度不足とされた2棟は、建築主側が別の計算方法などで再検証し「基準を満たしている」と市に報告。市は現在、日本建築構造技術者協会(JSCA)九州支部に確認作業を依頼しており、問題がなければ2棟の「安全宣言」をする見通し。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/ne_06041825.htm