国会議員へ口利き依頼文書、ウィニーで流出〜大分の公共事業

 大分県宇佐市発注の公共事業を受注できるよう、上下水道設計コンサルタント会社「日本理水設計」(本社・大阪市淀川区)の社員が書いた、国会議員事務所に口利きを依頼する文書が、インターネット上に流出していることがわかった。

 同社は17日、社員の私用パソコンからファイル交換ソフトWinnyウィニー)」を介して流出したことを認めたうえで「文書を郵送したり、国会議員に実際には働きかけはしていない」と口利きの依頼は否定している。

 この事業は「簡易水道事業認可設計書作成業務委託」で、指名競争入札は2003年6月、12社が参加して行われ同社が850万円で落札している。同社によると、文書は同年5月、このパソコンを所有していた社員が作成。市が他社にも見積もりを依頼していることや、ライバル社に市幹部が天下っていることなどが書かれていた。社員は書いたことは認めながらも、内容は「詳細には覚えていない」と話しているという。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/ne_06041806.htm