震度6で損傷の恐れ 日本ERI、大阪市に届け出

2006年04月14日

 大阪市は14日、市内の分譲マンション1棟について、建築確認をした日本ERI(東京都)から、再計算の結果、耐震性に問題があると届け出があったと発表した。建築主側は「別の計算方法なら問題はない」と主張。市は識者らでつくる市構造再計算検証委員会へ諮ることを決めた。

 市建築企画課によると、マンションは日本ERIが03年に建築確認をし、04年に完成した。耐震偽装事件を受け、同社が過去に建築確認をした物件を再調査したところ、建築主から申請のあったデータに誤りがあり、正しい数値を入力すると、耐震性が基準の0.6しかないことがわかった。震度6地震で損傷の恐れがあるという。

 市の聞き取り調査に対し、建築主側はデータの誤りは「単純な入力ミス」と説明。市は耐震性に問題があるかどうか確認できるまで、マンションの所在地や建築主は公表せず、住民の問い合わせにも答えないとしている。
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200604140057.html