フジタの建物19件も調査へ 耐震強度偽装で国交省 '06/3/29

 国土交通省は二十九日、準大手ゼネコンのフジタ(東京都渋谷区)が設計、施工し、姉歯秀次建築士が構造計算した建物が計十九件あったとして、耐震強度に問題がないかどうか、関係自治体と協力し調査する方針を明らかにした。

 姉歯建築士が関与した静岡県小山町のごみ固形燃料(RDF)製造施設について、静岡県は「偽装はなかったが、フジタの設計ミスで耐震強度が不足した」と国交省に報告。フジタは同施設以外の十八件は「強度に問題ないことが確認できた」としている。

 国交省は、フジタの本社がある東京都に事情聴取を要請。都のほか、埼玉、千葉、山口、大分などに姉歯建築士関与の物件があるとして、各自治体に調査を指示した。
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