09年の住宅着工、42年ぶり100万戸割れへ 10月は27%減

 国土交通省が30日発表した10月の新設住宅着工戸数は、前年同月比27.1%減の6万7120戸だった。前年割れは11カ月連続。2009年1〜10月の累計は65万914戸で、通年では1967年の99万1158戸以来、42年ぶりの100万戸割れとなるのが確実な情勢だ。国交省は「雇用・所得環境が改善しておらず、当面厳しい状況が続く」とみている。
 新設住宅着工戸数の内訳をみると、持ち家は4.9%減の2万5227戸で、13カ月連続で減少した。貸家は35.6%減の2万7638戸。前年割れは11カ月連続となる。
 分譲住宅は40.6%減の1万3048戸で、11カ月連続で減少した。減少が目立つのはマンションで、63.4%減の4712戸となった。減少は10カ月連続で、国交省は「在庫調整局面が終わっていない」と分析している。一戸建て住宅も、8.4%減の8252戸で、13カ月連続で減少が続いている。(19:28)
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