1月の建機出荷額50%減 新興国で不調、下げ幅最大

 日本建設機械工業会(木川理二郎会長)が26日まとめた1月の建設機械出荷額は前年同月比50.8%減の970億円と1990年の統計開始以来、過去最大の落ち込みとなった。欧州の需要急減に加え、堅調だった中国、中東地域のインフラ開発にもブレーキがかかり、新興国の成長鈍化が鮮明になった。
 輸出は58.1%減の568億円。需要が極端に落ち込んだのは欧州で、工場などの民間土木工事向けや民間住宅建設向けが振るわず85.6%減った。
 都市開発ラッシュを背景にこれまで好調だった中近東は、開発需要が止まり57.8%減少。四川大地震の災害復興需要などで好調だった中国も21.4%減り、8カ月ぶりに前年を下回った。(26日 22:40)
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