多田建設が3度目の更生法 負債179億円

 中堅ゼネコンの多田建設(東京)は30日、東京地裁会社更生法の適用を申請し、開始決定を受けたと発表した。同社は過去に2度、会社更生法の適用を受けており、3度目の申請という異例の事態となる。負債総額は179億円。

 同社は、改正建築基準法による建築着工の落ち込みや資材価格の高騰に加え、複数の取引先マンション販売会社の倒産で工事代金が回収できなくなったことなどが原因としている。

 多田建設は1947年に設立。88年には東証1部に上場したが、バブル崩壊により97年に更生法適用を申請し、上場廃止となった。2005年にも同業他社との合併計画に反対した従業員側が2度目の更生法適用を申し立て、06年に更生手続きを終結していた。
2008/07/30 21:04 【共同通信
http://www.47news.jp/CN/200807/CN2008073001000848.html