藤沢の違法生コン:市が調査開始 国交省リスト、使用の疑い1万件以上 /神奈川

 藤沢市亀井野の「六会(むつあい)コンクリート」(小金井弘昭社長)が日本工業規格(JIS)で認められていない「溶融スラグ」を生コンの材料に使用していた問題で9日、この生コンを使った疑いのある物件リストが国土交通省から市に届いた。対象は1万件以上で、市は施工業者への聞き取りなどの調査を始めた。

 掲載されているのは、同社が建築基準法違反となる生コン使用を認めた昨年7月から今年6月にかけて施工された市内の全物件。リストには工事名、施工業者、出荷日しか書かれていないため、同市建築指導課は建築確認申請などを頼りに建築場所を特定、調査に着手した。小島良課長は「リストに載ってるものすべてが違反とは限らない。速やかに現場調査を進め、市民の不安を取り除きたい」と話している。

 一方、六会コンクリート本社や市役所などには「自分の建物は大丈夫か」などの問い合わせが、計約50件寄せられているという。【永尾洋史】

毎日新聞 2008年7月10日 地方版
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20080710ddlk14040204000c.html