パルコ耐震不足と提訴 ビルオーナーが22億円請求


 東京都渋谷区の商業施設「渋谷パルコ・パート2」が入居するビルはコンクリートの強度不足で違法建築の可能性があるとして、ビルのオーナー会社が、建築を請け負った大成建設とパルコに対し、テナントの立ち退き料など計約22億7000万円の賠償を求め、東京地裁に提訴していたことが23日、分かった。

 訴状によると、パート2の入る7階建ての「仁愛ビル」は2004年に実施した耐震診断の結果、壁のコンクリートの強度が設計より大幅に不足していることが発覚。パート2は昨年末、営業を休止した。

 オーナー会社側は、1970年代のビル建築の際、大成建設は粗悪なコンクリートの使用を見逃し、パルコは「建築で全責任を負う」との協定に反し、強度不足を回避しなかったとしている。

 大成建設は「立場は法廷で主張したい」、パルコは「訴えには理由がないと考えるが、詳しくは控えたい」とそれぞれコメントした。

2008/05/23 21:27 【共同通信
http://www.47news.jp/CN/200805/CN2008052301000825.html