住宅着工戸数:71年度以来、6000戸割れ 改正建築基準法響く /山梨

 07年度に県内で新築された住宅の着工戸数が、5655戸(前年度比14・8%減)と3年連続の減少となり、1971年度以来初めて6000戸を割り込んだことが県のまとめで分かった。減少率は97年以来最大で、持ち家、貸家、分譲住宅のいずれも減少した。県は、昨年6月に施行された改正建築基準法が影響したとみている。

 分野別にみると、▽持ち家3360戸(同12・6%減)▽貸家1849戸(同16%減)▽分譲住宅442戸(同15・5%減)。分譲住宅のうちマンションは100戸で57・4%減と大幅に減少した。

 県建築指導課によると、改正法で建物の設計者は構造計算の確認申請手続き・審査がこれまで以上に厳格化を求められ、申請から着工まで時間がかかるようになった。【中村有花】

毎日新聞 2008年5月10日 地方版
http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20080510ddlk19020035000c.html