日本ERI、前期経常赤字に・建築確認の業務に遅れ

 建築確認検査を手掛ける日本ERIの2008年3月期の連結経常損益は2億円前後の赤字(前の期は10億7000万円の赤字)と、2期連続の赤字になったようだ。従来予想は2億3000万円の黒字だった。改正建築基準法の施行による業務遅滞の影響が長引き、確認検査の件数が計画を下回った。人件費などの費用が膨らんだことも響いた。

 売上高は前の期比35%増の70億円弱となったもよう。昨年11月に下方修正した予想をさらに6億円程度下回った。改正建築基準法の影響で、主力とするマンションなど大型建物の着工件数が落ち込み、確認件数が減少した。新規事業として始めた構造計算の適合性を判定する業務の需要も低迷した。
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