建築構造二重チェック、合格は予想の2割・07年度

 耐震強度偽装事件を受けて国土交通省が導入した建築確認の「構造計算適合性判定」で、2007年度の合格件数が予想の2割程度にとどまったことが2日わかった。建築士の多くが検査基準が厳しいこの二重チェック制度を避けるため、構造計算が複雑な建築物の設計を敬遠したことが低迷の原因とみられる。

 国交省は今後、建築確認審査の短縮が見込める新たな構造計算プログラムソフトを活用し、二重チェックが必要な建物の合格件数を増やしたいとしている。(17:51)
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