改正建築基準法:方向性間違っていないが運用には反省、冬柴国交相の会見

2007年11月19日 15時55分
冬柴鉄三国土交通大臣は11月13日の記者会見で、改正建築基準法の混乱に関連して、法改正の方向性の正しさを改めて強調する一方で、法の運用には反省点もあったという見解を表明した。改正法で住宅着工が減少し、景気に悪影響を与えた責任を問われたことに返答した。

冬柴国交相は、構造計算書偽造事件で住宅業界に対する消費者の信用が低下したことに触れて、「改正の方向性は間違っていなかったと思う」と述べた。「ただ、建築確認を円滑に運用するための手立てをもう少し迅速に打つ必要があったのかと反省もしている」と付け加えた。

改正建基法の影響で倒産する建設会社も出ていることについては、国交相は「本当に申し訳ないが、(事件の再発防止のため)これは通り抜けなければならなかったことではないかと思う」と述べた。
http://www.nikkeibp.co.jp/news/const07q4/552310/