8月、半数の県でマンション着工ゼロ 国交省調査

2007年09月28日

 国土交通省の発表によると、8月の新設住宅着工戸数は6万3,076戸で、前年同月比43%と大幅に減少した。66年以来の最低の数値となった。季節年率換算値も73万戸と極めて低い水準だった。

 特にマンションの減少が大きく、前年同月比で63%減少し7,069戸となっている。都道府県別にみると、約半数の21県で8月はマンションの着工が全くなかった。

 6月20日に施行された改正建築基準法で、建築確認などが厳格化された影響が続いているとみられている。7月から影響が現れ始め、8月は更に悪化した状態になった。

 総計でみると、5月は約10万戸、6月は駆け込み需要があり12万戸、7月は8万戸と変動してきた。

 ただ1カ月ほどの先行指標である建築確認件数は、8月は上昇に転じていることから、国交省では、今後住宅着工は回復に向かいつつあるとみている。
http://www.asahi.com/housing/jutaku-s/JSN200709280002.html