「アパ」の9ホテル、偽装調査で3月から営業停止

 富山市の水落光男・1級建築士が設計した京都市の2ホテルの耐震強度偽装問題で、2ホテルを運営する「アパ」グループは5日、水落建築士の関与が判明した全9ホテルについて3月1日から営業停止とし、工事中の分譲マンションのうち、新潟県内の1棟を工事中止にすると発表した。

 新たに営業停止になるのは、「アパホテル日本橋駅前」(東京都中央区)など6都府県の9ホテル。各都府県の担当自治体が偽装の有無などを調査中で、6日から新規の予約を断り、3月からは安全が確認されるまで当面の間、営業停止とする。偽装が確認された京都市の2ホテルはすでに営業停止中。

 また、同グループが新潟県三条市で建設中だった分譲マンション「アパガーデンズ東三条イーストコート」については、同市からの要請に基づき、工事中止を決めたとしている。水落建築士が関与した分譲マンションの工事中止は、3件目。

 同グループ東京本社では「受験生の皆様を始め、ホテルには多数の予約が入っており、2月中の営業休止は無理と判断した。できるだけ早く安全を確認し、営業再開したい」としている。

(2007年2月6日0時19分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070205i415.htm