京都市担当者が昨秋に偽装指摘──アパのホテル耐震強度


 京都市の2ホテルで発覚した耐震強度偽装問題で、市の担当者が昨年10月、ホテルを所有するアパグループの責任者らと会い、「アパヴィラホテル京都駅前」は強度偽装と判断せざるを得ないと告げていたことが27日、関係者の話で分かった。

 市や関係者によると、調査のため昨年10月23日、構造計算を担当した田村水落設計(富山市)の水落光男1級建築士と面談。アパグループの品質管理部門責任者も同席した。

 責任者は会社に報告したが、アパグループは通常通りホテルの営業を続けた。同社総務部は「京都市から言われたのは、調査するということだけ。その後、使用に関し問題はないのか市に聞いたら、緊急性はないと言われた」と主張している。(共同)
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