校舎改築の価格漏らす、助役ら5人逮捕…大阪・豊能

 大阪府豊能町が昨年4月に発注した町立東能勢中学校南館改築工事の監理委託業務の入札を巡り、非公開の予定価格を大阪市内の設計会社側に漏らし、落札させたとして、府警捜査2課は5日、同町助役の大西健一(56)、同町議の藤野繁盛(52)両容疑者ら5人を偽計入札妨害容疑で逮捕した。

 他の逮捕者は、中堅ゼネコン「安藤建設」(東京)大阪支店営業課長代理の在里政宣(39)、設計会社「小河建築設計事務所」元常務の湊春夫(64)、同企画営業チーフの森川明(40)の3容疑者。

 調べでは、大西容疑者は、昨年4月の監理委託業務の指名競争入札で、同事務所に落札させるため、入札直前、藤野、在里両容疑者を通じて、湊、森川両容疑者に予定価格(1350万円)を教えた疑い。

 大西容疑者は1973年、旧東能勢村役場に入り、豊能町建設農林部長や町長公室長などを経て、昨年4月から現職。藤野容疑者は1993年に初当選し、4期目。2001年から1年間、議長も務めた。

(2006年11月5日17時18分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061105i211.htm?from=main2