篠塚被告に有罪、耐震偽装との因果関係否定・東京地裁

 耐震強度偽装事件に絡み、偽装物件を設計・施工した木村建設熊本県八代市、破産)の業績を水増しして建設業許可の更新を受けたとして、建設業法違反罪に問われた同社元東京支店長、篠塚明被告(46)の判決公判が1日、東京地裁であった。登石郁朗裁判長は「建設業者の財産基盤を厳格審査する法の趣旨を没却した組織的、計画的犯行。果たした役割も大きい」と述べ懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)を言い渡した。

 一連の事件の判決は、指定検査確認機関イーホームズ藤田東吾社長(45)=電磁的公正証書原本不実記録罪などで有罪判決=に次ぎ2人目。登石裁判長は篠塚被告の犯行について、藤田社長の判決と同様に、耐震強度偽装事件との因果関係を否定した。 (10:56)
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