姉歯被告以外の主導はなし

2006/09/20 22:04


 耐震強度偽装問題国土交通省は20日、元1級建築士姉歯秀次被告(49)による偽装物件に多くかかわった木村建設など4社の建物調査がほぼ終わり、姉歯被告以外に4社が主導した偽装は確認できなかったと発表した。

 国交省は昨年10月の偽装発覚以降、姉歯被告の関与物件以外に、木村建設ヒューザー平成設計総合経営研究所(総研)の4社が関与した536件について、偽装の有無や耐震強度に問題がないかどうか、全国の自治体を通じ調査。

 これまでに533件の調査が終わり、木村建設が施工した物件のうち8件で強度不足が見つかったが、偽装を主導したケースはなかったと結論づけた。8件のうち3件は、福岡市が偽装を指摘した設計会社サムシング(福岡県、2002年廃業)の物件。残る5件は偽装ではなく設計ミスとしている。

 ヒューザー平成設計、総研の3社の物件では、姉歯被告が構造計算をした建築物以外に問題は見つからなかった。

 調査中の残り3件のうち2件はサムシングが設計。東京都大田区の物件は、所有者の協力が得られず検証が進んでいないという。
http://www.kobe-np.co.jp/kyodonews/news/0000117624.shtml