姉歯元建築士を保釈へ 逮捕以来、4カ月半ぶり

 東京高裁は15日、耐震強度偽装事件で建築基準法(構造耐力)違反や議院証言法違反(偽証)罪などで起訴された元1級建築士姉歯秀次被告(49)の保釈許可決定に対する東京地検の抗告を棄却した。

 姉歯被告は、4月26日に建築士法違反ほう助容疑で警視庁に逮捕されて以来、約4カ月半ぶりに保釈される見通し。保釈保証金は500万円。

 公判での検察側主張によると、姉歯被告は1996年10月ごろから、有能な建築士という評価を維持するために構造計算書の偽造を始め、昨年10月に問題が発覚するまでに99棟のホテルやマンションなどで強度を偽装した。

(共同)
(2006年09月15日 22時36分)