熊本の耐震強度不足指摘10棟のうち、8棟は基準値以上

 熊本市は24日、耐震強度不足が指摘されていた10棟の検証結果を発表した。10棟のうち、8棟は耐震強度が基準値以上で安全が確認されたが、2棟は強度が不足していた。

 発表によると、10棟のうち、中山構造研究所(熊本市)が構造計算し、木村建設熊本県八代市、破産)が関与した6棟(賃貸マンション5、ホテル1)については、耐震強度が基準値の1を下回る0.90〜0.98と、熊本県建築士事務所協会が指摘。研究所の反発を受け、市は国土交通省の関連団体「日本建築防災協会」(東京)に再検査を依頼していた。その結果、1.00〜1.35で基準値を満たしているとの結論を得た。数値が異なったのは構造計算ソフトの違いなどが原因としている。

 また、当初、0.72〜0.80とされた4棟(賃貸マンション)は、市独自の検査で、2棟の安全が確認された。残る2棟のうち、工事中の1棟は鉄筋不足で、もう1棟(地下2階地上7階建て)は改修が必要だった。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/ne_06052504.htm