発覚1年前に鉄筋不足指摘/木村子会社に文書で建築士

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 耐震強度偽装事件で、静岡県湖西市のビジネスホテルをめぐり、構造計算を担当した平成設計(東京都千代田区、破産)の依頼を受け、設計図を見た東京都内の1級建築士が、問題が発覚する約1年前の2004年10月ごろ、「鉄筋量がやや少ない」と文書で指摘していたことが21日、関係者の話で分かった。

 ホテルは「くれたけイン浜名湖」で、設計施工は地元建設会社だったが、平成設計の親会社木村建設熊本県八代市、破産)に丸投げし、実際の構造計算は元1級建築士姉歯秀次被告(48)が下請けしていた。国土交通省によると、計算書偽造により耐震強度は基準の5割強だった。

 同ホテルは04年7月にオープンしており、警視庁などの合同捜査本部は、平成設計が既に完成した物件について検討を依頼した経緯を捜査。木村建設にもこの情報が伝わった可能性があるとみている。

(2006/05/21 16:03)
http://www.sakigake.jp/servlet/SKNEWS.NewsPack.npnews?newsid=2006052101003119&genre=national