「設計が基準満たさず」札幌のマンション販売中止

　不動産大手の三菱地所（東京）は２０日、「設計が社内基準を満たしていない」との理由で、札幌市内で分譲中のマンション「パークハウス円山桜スクエア」の販売中止を発表した。

　同社は売買契約済みの６人に対して解除を申し入れた。

　同マンションは地上１１階建てで総戸数２０戸。昨年４月に民間機関から建築確認を取得し、今年７月に引き渡し予定だった。

　関係者によると、このマンションは、住友不動産（同）が３月、同市内で販売を中止した物件と同じ埼玉県内の設計業者が手がけていた。この業者は、建築士資格を持たない担当者が構造計算の一部を省略して設計していたことが明るみに出ている。

　三菱地所は「（設計に）法律上の問題はないため、具体的な業者名は公表できない」としている。