木村建設の元幹部が新会社を設立

 耐震強度が偽装された多くの物件を施工した木村建設熊本県八代市、破産)の元幹部らが、新たに建設会社を設立したことが11日、分かった。木村建設が施工した物件のアフターケアを請け負うほか、新規契約も受注したいとしている。

 新会社は6日に設立された「都市建設」(本社・同県宇城市)で、社員は県内の木村建設関係者5人。資本金1200万円は社員以外にも数人が出資した。既に顧客への説明を始めているという。

 新会社の幹部は「腕には自信があるが、お客さんがつくかどうかが問題だ」「仕事が忙しくなったら(木村建設の)皆に戻ってもらいたい」などと話している。

 木村建設は工期を短くする独自の手法でビジネスホテルやマンションの建設を受注。熊本県内一の建設会社だったが、耐震強度偽装問題発覚後の昨年12月に破産手続きを申し立て、手続き開始が認められた。

 同社と関連会社の平成設計を合わせた元従業員は約200人。地元のハローワーク八代には約50人が登録したが、再就職が決まったのは4割弱という。

[2006年4月11日22時51分]
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